あなたをめぐってめぐり会うめぐり寿司
実は、回転寿司というものに行ったのは人生で今日が二度目だった。
一度目は高校からの友達と、二度目は大学でできた友達とどちらも同じ店に行った。
自分はお寿司がとても好きなのだが、回転寿司は美味しくて楽しくて、格別だということは東京に来てから初めて知った。
それにしてもお寿司は美味しい。久しぶりに食べて涙目になるくらいは美味しい。
比較的きちんとした格好をしてカウンターで食べる回らないお寿司もいいし、スーパーで買った沢山のパックを広げて家族や親族と遠慮がちに好きなネタを取り合うお寿司もいい。学校やアルバイトや予備校でなんやかんや疲労気味で、自分を甘やかすためにコンビニで買って一人で食べるお寿司も贅沢だ。
大した舌もしていないから、実のところ味のよしあしはよく分からないのだけど。
今日は友達とひと皿を二人で分けあって食べて、12皿平らげた。
何頼もうか?この魚知ってる?どのお醤油にする?ってやりとりも無性に楽しかった。
友達がすすめてくれた「えんがわ」がとっても気に入った。
回転寿司の気安さはやみつきになりそうだけれど、ひそかに心の中で驚いていたのは、「お寿司回転してない!」ということ。
回転っていうのは、なんかこう、くるくるとフィギュアスケートの選手がスピンをしたり、遊園地のコーヒーカップが回ったりすることだと思っていたものだから、予想外におとなしい様子は意外に感じた。
確かに店内全体を見ればぐるっと回っているわけだし、お皿が一枚一枚回転していたらネタが乾いていくらとかをまき散らしそうだし、カリフォルニアロールは転がっていきそうだし、当然といえば当然な話だった。
でも見た目だけで言えば、ネーミングは「流れ寿司」とか「ライン寿司」とかがしっくりきそうな感じ。ちなみに自分のおすすめは「めぐり寿司」。席の周りをラインがぐるっとめぐっているし、流れてくるお寿司とめぐり合うという意味でもロマンチックなのでは……?!という益のないことを考える。
たかが回転寿司のネーミングで胸を熱くできるロマンチストは、安上がりでいい。
今日は雷雨らしいけれど無性に洗濯がしたい。いつも億劫なのに。天邪鬼ここに極まれり。